アリスのお茶会
更新状況と雑記。そして優雅とは言えない日常の数々。
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8月6日のこと 中川 ひろたか 長谷川 義史 河出書房新社 2011-07-15 by G-Tools |
これは66年前、ほんとうにあったお話です。
瀬戸内海はその日も おだやかな海でした。
絵本作家・中川ひろたかが、
広島で亡くなった自分の伯父、
被爆者となった自分の母の体験を伝え、
子どもたちへ問いかける。
絵本界屈指の人気コンビが、初めて挑む「核と平和」。
(書帯より)
先月 行った研修、ワンダーサマースクールで中川ひろたかさんが紹介されていた絵本です。
戦争を題材にした本というと、原爆投下後の広島の生々しい様子をこれでもかと細かく語ったり描いたりして「戦争や核は恐ろしいもの」と訴えるものが多い中、
この絵本はそういった描写がほとんどなく「戦争や核で大切な人を失う悲しさ」を伝えてきます。
32ページの中で語られる「お母さん」の体験談。
以下のサイトで中川ひろたかさんのコメントが出ています。
☆ 中川ひろたか NEWS
☆ SONGBOOKCafé
紹介された本で もうひとつ衝撃的だった絵本をご紹介。
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すいかとかぼちゃの大冒険 中川 ひろたか 飯野 和好 自由国民社 2011-07 by G-Tools |
おたんじょう月おめでとうシリーズ8月のお話。
夏の暑いある日、すいかとかぼちゃは、
畑でゴロゴロしているのに、もう飽き飽き。
冒険とやらをしたくなりました。
ちょうど通りかかったロバに頼んで
けとばしてもらうのですが・・・。
飯野さんの絵が、ものすごいっす。必見の一冊。
(中川ひろたか NEWSより)
会場で中川さんが朗読して下さったのですが、スクリーンに映される絵を見ながら もう全力でツッコミ入れちゃうくらい面白いお話なのです。
中川さんのコメントにもあるように、飯野和好さんの絵がスゴイです!!
普段 中川さんが絵本を作る時は、文章を書いた後にイラストレーターの方にそのまま託してしまうそうですが、予想外の飯野さんのイラストに中川さんも思わずツッコんでしまい、最後のすいかと かぼちゃの会話を書き直したそうです。
ご本人曰く、「文章を変えるなんて、ほとんどしないんですよ(笑)」
ちょっとネタバレ・エピソードを反転。
中川さん「これじゃ すいかと かぼちゃが死んじゃうんじゃないですか?」
飯野さん「ええ、死にますね」
中川さん「死んだら大変ですよ」
飯野さん「だから植物には種があるんです。再生の力ですよ」
ということで、表紙裏の見開きには 種と芽の絵が描かれているのだとか。 (反転終わり)
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