アリスのお茶会
更新状況と雑記。そして優雅とは言えない日常の数々。
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BLEACH/日番谷夢 「冬を望む、六花の声」の番外編です。
続きからご覧下さいませ。
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「たーいちょー、振られちゃいましたねー」
幼馴染の少女と入れ違いに執務室にやってきた松本乱菊がおもしろそうに笑っている。
「うるさい、仕事しろ」
「してますよ。か弱い身でこんなに重い資料を運んできたじゃないですか」
運んできた資料を日番谷の執務机の端に置きながら松本が言う。
「でも、意外ですね」
「なにがだ?」
日番谷が眉間を寄せる。話を打ち切らないのは、あの幼馴染の少女の話題だからだろうか。
「話を聞く限りではあの娘、隊長にべったりだって聞いてたので。おとなしそうな外見だし、あんな風に反発するとは意外でした」
幼いながらも人形のように美しい少女。あまり親しいわけではないが、口数の少ないおとなしい性格だと松本は認識していた。
初めて見かけた時は、こんな少女が何故死神になどなったのかと不思議だったくらいだ。
「別に・・・なんでも俺の言うとおりにするわけじゃないからな。アイツが我を通すことは珍しくもない。だいたいおとなしいだけの奴が、十一番隊なんてやってられるかよ」
松本は「おや」と思った。日番谷がこんな風にあの少女の話を他人にするとは―――。
おそらく本人は無意識なのだろう。
表情を和らげた自隊の隊長を見て、あの桜色の瞳の少女が十番隊に来てくれればいいのに、と松本が思ったとか思わなかったとか。
幼馴染の少女と入れ違いに執務室にやってきた松本乱菊がおもしろそうに笑っている。
「うるさい、仕事しろ」
「してますよ。か弱い身でこんなに重い資料を運んできたじゃないですか」
運んできた資料を日番谷の執務机の端に置きながら松本が言う。
「でも、意外ですね」
「なにがだ?」
日番谷が眉間を寄せる。話を打ち切らないのは、あの幼馴染の少女の話題だからだろうか。
「話を聞く限りではあの娘、隊長にべったりだって聞いてたので。おとなしそうな外見だし、あんな風に反発するとは意外でした」
幼いながらも人形のように美しい少女。あまり親しいわけではないが、口数の少ないおとなしい性格だと松本は認識していた。
初めて見かけた時は、こんな少女が何故死神になどなったのかと不思議だったくらいだ。
「別に・・・なんでも俺の言うとおりにするわけじゃないからな。アイツが我を通すことは珍しくもない。だいたいおとなしいだけの奴が、十一番隊なんてやってられるかよ」
松本は「おや」と思った。日番谷がこんな風にあの少女の話を他人にするとは―――。
おそらく本人は無意識なのだろう。
表情を和らげた自隊の隊長を見て、あの桜色の瞳の少女が十番隊に来てくれればいいのに、と松本が思ったとか思わなかったとか。
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